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ゴルファー垂涎のプレミアムGPSウォッチ「Garmin MARQ Golfer(Gen 2)Carbon Edition」

欧州の機械式高級腕時計を販売するショップで大きくフィーチャーされているガーミン(Garmin)。それは高級腕時計を求める顧客に、“時を知る”以外に、生活の質を高める“ツール”を備える最新ウォッチとして認められている証といえるだろう。スマートウォッチでありながら、ブランド力を備えている理由には、高級腕時計らしい外装素材、デザインへのこだわりに加え、機能性を徹底的に極めるブランドストーリーがあるから。最新となる第二世代(Gen2)となったMARQ Golfer Gen2 Carbon Editionを元に、この製品、そしてブランドに秘めたる魅力を紐解く。

Text:Masakazu Honda
Edit:Misa Yamaji(B.EAT)

高級腕時計と肩を並べるスマートウォッチ

今回紹介する「MARQ」は、航空ナビゲーションをはじめとしたGPS技術を元にする技術企業として信頼を獲得してきたガーミンの30周年モデルとして生まれたシリーズだ。

現在は“スマートウォッチ”に分類されるガーミンの腕時計だが、その源流はApple Watchなどスマートフォンとペアリングして利用する“コンパニオン機器”とは一線を画す、商品単体で専門性の高い機能を提供するプロフェッショナルやアスリート向けの機器が源流にある。

例えば単にスポーツアクティビティを記録するだけではなく、ランナー向けにはランニングフォームやトレーニング強度、計画をアドバイス。ゴルファー向けにはまるで専任のキャディとともにラウンドするように。スキーヤー向けには、ゲレンデで適切なコースを選択し、滑走ごとの速度や山頂の天候を教えてくれる。そんな各ジャンルに便利な機能を提供するだけではなく、専門性のある分野で必要とされる機能を小さな腕時計の形に収め、それを活用するプロフェッショナル、アスリートたちと育ててきたのだ。

「Garmin MARQ Golfer Gen2 Carbon Edition」は、ゴルファー向けのウォッチでありながら、日常生活のなかで役立つさまざまな機能を搭載している。

そしてスマートウォッチの時代になると、ガーミンは高い専門性を保ちながらも、それまで培ってきたノウハウを独自のプラットフォームに統合し、スマートフォン、クラウドを駆使して、より汎用的、万能性のあるツールウォッチを開発した。

MARQシリーズはそうしたガーミンの最先端技術に、伝統的な腕時計産業が育ててきた美学を融合したラグジュアリーコレクションとして誕生した。

航空、自動車、アウトドア、スポーツ各分野をイメージさせる、洗練されたデザインとエレガントなフォルム、精密な仕上がりは実物を一目見れば、“デジタルガジェット”とは異なることが理解できる。

時計本体には、フューズド・カーボンファイバー(融合化炭素繊維)素材を採用。

最新のCarbon Editionでは、130層に重ねられたカーボンファイバーシートを超高圧の窯で焼結するフォーミュラ1カーのシャシー素材と同様の素材を採用。一つひとつを削り出して精密に加工し、耐久性と圧倒的な軽さ、それにエレガントな仕上げをひとつの形に凝縮している。

最高品質のカーボン素材は近年、多くの高級腕時計で採用されているが、実はスマートウォッチでは極めて使いにくい素材だ。電波を吸収するためGPSやWi-Fi、Bluetoothの接続性を確保することが困難だからだ。しかしガーミンはその困難を乗り越え、高級機械式腕時計と同じショップに並べられながらも、その輝き、存在感を失わないたたずまいのスマートウォッチを作り上げた。

妥協のない機能性と扱いやすさ

彼らの作る腕時計が一般的なスマートウォッチと異なる哲学で作られていることは、その機能の掘り下げと、腕時計としての扱いやすさからもわかる。

時差ぼけアドバイザー、SatIQ(衛星自動選択モード)、ヘルススナップショット、スポーツアプリ、株価トラッカーなどの多彩な機能を搭載。

例えばバッテリー持続時間。視認性が高い高輝度のAMOLEDをディスプレイとして使いながらも、2週間以上、無充電で使いつづけることが可能だ。少しばかりの出張、旅行ならば、充電ケーブルを忘れたとしても焦ることは何もない。

スマートウォッチとしての基本的な利便性は、もちろんすべて備えている。これは大前提だ。世界中のタッチ決済に対応できるGarmin Payを搭載。日本での利用であれば、いわゆる“交通系ICカード”での決済にも対応する。

ガーミンの腕時計は世界中のアスリートに愛されているため、多くのウォッチフェイスやアプリケーションも利用できるが、ほとんどの機能は洗練された形で、最初から本体に統合されている。

ゴルファー必携の理由

MARQ Golfer(Gen 2)Carbon Edition。¥462,000(税込み)。

今回、取り上げているモデルはゴルファー向けにベゼルのデザインを最適化したものだ。

グリーンをポイントカラーとし、全18ホールのスコアを一覧できるよう工夫された「Hole Indicator」がインデックスに刻まれている。

しかしこの製品の本質は、実際のゴルフプレイにおいて実践的な機能を提供してくれる点にある。

本体内に世界中の4万3,000を超えるゴルフコースマップが搭載されており、全体のコースを俯瞰でき、標高、風の条件、過去のパフォーマンス履歴を考慮した上で、使用者の能力に合わせた最適なクラブの選択や、目標の狙い方などをアドバイスしてくれるのだ。

スマートフォンを通じて、その日、その瞬間の風速や風向データも画面に表示してくれるだけではなく、推奨するクラブで打った場合、過去のデータから左右に狙いが逸れる確率や着弾点周辺に、どのようなハザードがあるかといったあらゆる情報を提供することで、プレーヤーが的確な情報に基づいたプレイが行える工夫をしている。

もちろんスコアリングやショットの履歴も自動だ。ショットを打った瞬間をセンサーが検知し、正確なGPS情報を組み合わせることで的確にプレイ内容を記録していく。この時、どのクラブでどの程度の距離が出たかも計測され、クラウドに蓄積されることでアドバイスの精度がさらに高まっていく。

Approach CT10センサーパック。3個セット15,000円(税込み)

ゴルフ好きにとっては、もはやほかに選択肢がないほどに進化しているガーミンのゴルフウォッチだが、さらにApproach CT10センサーパックというオプション製品も追加できる。これはクラブごとに装着する小さなセンサーだ。

このセンサーをクラブのグリップエンドに装着することで、MARQ Golfer(Gen 2)は“何番のクラブで打ったか”を自動認識し、スマートウォッチに記録するため、ユーザーはプレイに集中しながら最新技術の恩恵を受けることが可能だ。

ここですべての機能を紹介しきることはできないほど、極めて深く考えられているゴルファー支援機能だが、一方でガーミンの最新ウォッチがサポートするすべてのアスリート向け機能も、ひとしくMARQ Golferにも搭載されている。

機械式時計においては、専門性と万能性は両立できないテーマだが、スマートウォッチであるMARQ Golferは、ゴルファー向けのインデックスデザインやウォッチフェイスを採用しながらも、万能性と専門性の両立を果たしているほかにはないスマートツールウォッチといえるだろう。

最先端ゴルフ機能に高精細ディスプレイを搭載したApproach S70は、¥99,800(税込み)。

もし、あなたが単にゴルファー向け機能だけを欲しているならば、ガーミンにはApproachシリーズという低価格なスポーツウォッチも提供している。“機能だけ”ならばデジタルガジェットで満足できる範囲は広い。

一方でGarmin MARQ Golfer(Gen 2)Carbon Editionは、ゴルフにこだわる姿勢や美的センスを表現するラグジュアリーモデルだ。スタイル、機能性、耐久性が完璧に融合するこだわりの仕上がりは、ゴルフへの情熱を高級な生活の趣味と融合させたいと願う人びとにとって憧れの存在ともいえるだろう。

お問い合わせ先

ガーミン ジャパン
電話番号:0570-049530(ナビダイヤル)
URL:https://www.garmin.co.jp/minisite/marq/

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